春は

  • 2020.03.21 Saturday
  • 00:29

 

「春はあけぼの。

 やうやう白くなりゆく山ぎはすこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」

 

いつのまにか夜明けが早くなっていて、

そう、窓の外はとっくに明るい。

 

「春眠 暁を覚えず。

 処処 啼鳥を聞く。」

 

いや、鳥は啼いていないと思う、ほんとまだ眠い。

 

 

せっかくいい夢見てたのに、あートイレ行きたいわと半分目覚め、

戻ったら絶対続きから見るからと一時停止にして起き上がる。

 

ご無沙汰していたあの人に、会えてよかった、元気でよかったと思いながら、

ベットに戻ると、あれ、誰に会ったんだっけ?

なんの夢だったっけ?

 

場面もストーリーもきれいさっぱり消えている。

夢の続きがはじまるようにと願いながらまた眼を閉じる。

 

春の朝は眠い。

 

残念ながら夢の続きは再生されず、起きてコーヒーを淹れた。

 

 

 

 

せっかくの祝日。

緊急事態の宣言も解かれたことと、微々たる経済活動へ出かけよう。

 

 

暑さ寒さも彼岸まで。

 

暖かいのか寒いのか。

着て行く服が決まらない。

 

毎年毎年思うこと、去年の今頃なに着てたっけ。

迷いだしたらなお決まらない。

ストールで誤摩化す作戦にした。

 

マスクはもうバスに乗る時だけ。

だってメガネが曇って前が見えないし、息も苦しい。

 

 

2020年の春よ。

風が吹いても雨が降ってもあしたは明るく花も咲く。

 

 

 

それにしても、

百貨店のフロアは従業員ばかりでお客さんがいない。

混んでいたのは学生服の売り場だけ。

 

 

お似合いですよとおだてられ、

背の高い方じゃないと着こなせないデザインですからとかなんとか。

 

 


すっかりその気にさせられて、コートを買いました。

 

 

 

 

 

春のお彼岸、牡丹餅の変わりにスウィートポテトに乗ったソフトクリームと栗&あん。

形じゃなくて心が大事。

ご先祖様もこの子孫じゃ仕方がないと、あきらめていることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

桜三月花吹雪。

息災安穏。

 

 

春よ来い。

 

 

 

 

風と共に

  • 2020.03.07 Saturday
  • 16:35

 

はじめてその映画を見たのは、たしか中学生の頃。

テレビの水曜ロードショーだったと思う。

映画評論家の水野晴郎が番組の締めくくりに「いやぁ映画って、本当にいいですね!」

と言うのがお決まりの番組だった。

 

その頃住んでたお婆ちゃんちは、茶の間に小さなテレビが一台。

私の部屋だった屋根裏の部屋に家具調の大きなテレビがあったが、

どういう訳か茶の間の小さなテレビで見た ”風と共に去りぬ” 。

 

早くに布団に入ったお爺ちゃんが起きて来る。

テレビの前を横切ってトイレ。

 

一緒に見ていたはずのお婆ちゃんは流しで豆でも煮てたのか、立ったり座ったり。

あずましくないことこの上ない。

 

それでも夢中で見ていた。

 

南北戦争のなんたるかもわからず、恋愛も結婚も知らず、生き延びる力なんてことも知らず、

何にもわからないで見ていたのに、スゴい素晴らしい映画だと思った。

 

1939年に製作された映画である。

戦前、私が産まれるずっと前、すでにカラー作品だ。

 

CGなどもちろんない時代。

燃え盛る炎の中を馬車で通り抜ける名シーン。

小さなテレビでも迫力満点だった。

 

 

二度目に見たのはいつだろう。

憶えていないがきっとまだテレビの時代のことだ。

 

世にビデオが登場し、以来、十数回は見ている。

 

 

一人ぼっちで戦い続け誰もわかってはくれないと孤独に打ちひしがれた夜。

これでもかこれでもかと人生うまくいかない辛いとき。

もう先が見えなくてどうしたらいいかわからず途方に暮れた日。

 

 

ビデオの再生ボタンを押して、風を吹かせる。

 

いつもちょっと離れたところから見守ってくれて、

ここぞという時には頼りになるダンディなレッド・バトラー船長が寄り添ってくれた。

 

カーテンを引きちぎってドレスを作り、荒れた畑で土のついたままの人参にかぶりつき、

泣きながら拳を上げて立ち上がるスカーレット・オハラが乗り移ってくれて元気が出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞などを受賞。

ヴィヴィアン・リーは主演女優賞、

メイド役のハティ・マクダニエルが助演女優賞などと、多くのオスカーを獲得した。

 

ハティ・マクダニエルは黒人初のオスカー受賞者。

 

主演男優クラーク・ゲイブルはノミネートだけで受賞はなかったが、

その数年前に「或る夜の出来事」という映画で主演男優賞を受賞してる。

(素敵だったクラーク・ゲイブル! 写真集買ったよね)

 

 

 

 

 

久しぶりに見た”風と共に去りぬ”

 

去ってほしいと願いをこめて。

 

 

 

 

 

 

”After all, tomorrow is another day!"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

評価:
---
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
 ¥ 1,000 
(2018-01-17)


娘よ

  • 2020.02.23 Sunday
  • 11:24

 

 

何がおしりセレブだ。

 


 

 

 

 

「お母さん、部屋の掃除しに来てー」

娘からSOSの電話が入ったのは木曜の夜。

 

 

働き方だけ改革されて、仕事の量は改革されず、

おまけに流行りのウイルスのせいで受注してしまったモノが入らず、

確認ミスということでめっちゃ怒られたとしょげかえっている。

 

おまけに部屋も汚いしだと。

 

そーゆーものまでメイドインチャイナだったとはお気の毒。

 

 

そうかいそうかいよしよしと、

母は遥々高速バスに揺られて娘の暮らす町に来た。

 

 

どれだけ酷い散らかりようかと思ったが、

予想は超えていなかった。

 

どんな事情か不思議なことにおしりセレブは部屋に転がってたけど。

 

 

早速片付けに取り掛かる。

まあ今夜は流しに溜まった洗い物くらい。

 

 

あのね、お嬢ちゃん、

顔だけ綺麗に塗りたくり、

トイレットペーパーがセレブでも、

散らかり放題のお部屋ではブスい女に成り下がりるでしょ。

 

見えないところが大事です。

心が貧しくてはいけません。

 

わかってる、わかってるはず。

できないときもあるしね。

 

 

一夜が明けて天皇陛下のお誕生日。

 

 

日曜日もお仕事で、起きてきたかと思ったら15分で出かけて行った。

さっとお化粧はして行ったけど、はたして顔は洗ったのだろうか。

 

 

さてと母は掃除の続きを始める。

 

キッチン、トイレ、バスルーム。

レンジの中、冷蔵庫の中身、洗濯機の中、洗面台・・・

 

よくもここまで放っておいたなこの汚れと思ったが、

見たい親の顔はこの私。

 

ほとんど放置してたのによくぞ育ってくれました。

 

汚れるってことは生きてるってことだ。

有り難い有り難い。


 

 

だんだん楽しくなって来て、

世界一清潔な空港、羽田のお掃除のプロ、新津春子さんになったような気分だ。

 

 

 

 

とか、思っていたら!

 

 

 

 

 

 

テーブルの下から出て来た本。

「私、息してる?」

 

 

 

 

 

もう一冊。

「死ぬくらいなら会社辞めれば←ができない理由」

 

 

ちょっとちょっと!

 

 

 

頑張らなくていいからね。

しなくていい我慢もあるんだよ。

 

 

 

 

 

 

夜は二人で鍋をつついた。

好きなジャニーズのお話しもたっぷり聞いて。

 

あんな若いのに努力ハンパないそうだ。

彼らがいるから頑張れるのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

娘よ。

 

一度きりの人生。

二度と戻らぬ時間。

悔いの無いように。

 

 

 

 

 

まずはトイレの掃除から!

 

おしりからセレブになれるかもしれないよ。

 

記憶の中の雪景色

  • 2020.02.11 Tuesday
  • 12:23

 

 

もうこのまま春が来ると思い込んでいたら、節分過ぎて大雪。

 

あまりの雪の少なさに夏の水不足や農作物への影響を心配しはじめていたけど一安心。

にしても一気にこんなに降るなんて。気温も上がったり下がり過ぎたり、昔の冬とはなんだか違う。

 

 

 

今はなき源町の山の上に暮らしていた頃。

 

源町は現在、清水町の一部、中野植物園の辺りで、今も通っている梅源線というバス路線の名称の、梅は梅が枝町、源は源町から来ている。その梅源線のバスに乗って5歳の私は幼稚園に通っていた。


その頃の夢はバスガイドのお姉さんになること。紺の制服と帽子、白い手袋、首から下げた切符入れのかばん。憧れた。毎日、バスに乗るのが楽しみで。

 

 

が、しかし、雪が降るとバスは坂を登れなくなり、 梅源線は冬期間運行停止となる。私は幼稚園に通えなくなり、あえなく中退。いつのまにかバスガイドの夢も忘れ、気がつけば市内の路線バスからバスガイドのお姉さんは消え去っていた。


 

 

 

細い小路の奥の小さな家に住んでいた頃。

 

家にはミミコという名の猫がいた。源町に住んでた頃から飼ってた猫で、私は猫と一緒に育った。冬の話ではないが、外で遊んで帰って来ると「またこんなに汚してきてー、どれ足っ」と、猫と並んでホースの水で足を洗われた。なぜかそんなことを覚えている。

朝となく昼となく夜となく、いつも「カオリちゃん、おはよ」と言う九官鳥もいた。向かいの家にはタロという名の犬がいて、時々鎖を外していなくなった。「タロー、タロー」って、向かいのオバさんいつも大きな声で叫んでた。

 

昔の冬は長かった。

 

屋根から落ちた雪としんしんと降り積もった行き場のない雪が窓を塞ぎ、玄関の前には何段もの雪の階段ができた。タローの小屋も雪に埋もれる。

家の中は朝からうす暗くて、気も滅入る。滅入った気分を上げるのは今も昔も美容室。


この頃夢はパーマ屋さん。母に連れられていく美容室は大人の女の世界だった。が、くるくるのふわふわの長い髪にしてほしかったのに、いつもワカメちゃんのように刈り上げにされて悲しかった。願いは叶わずパーマ屋さんの夢もしぼんだ。

 


 

 

 

 

数十年の時を経て、坂はどこもロードヒーティングとなり、梅源線は止まることなく冬も坂を登っている。

 

除雪、排雪、真夜中に働いてくださる方達のおかげで、雪が窓を塞ぐことも少なくなった。





 

昔より春の訪れも近くなって来たのだろうか。

 

未だ見ている夢にも春は訪れるのだろうか。

 



 

季節外れの雨が降っている。



冬の雨と春の雪

  • 2020.01.30 Thursday
  • 23:19

 

2018年3月20日

節分を過ぎて立春を迎えたらもう気分は春なのに、

いまだしつこく雪が降る。

 

お天気とご気分が上手くかみ合わない日々が続いている。

 

どんよりグレーの雲に覆われて隠れていたいのに、

そんな日に限って眩しく青い空が広がる。

 

 

 

 

こんな書きかけの日記がノートの片隅に残っていた。

曇りときどき晴れそうで晴れない心模様。

 

春はまだまだ遠かった。

 

 

 

 

 

 

 

そして2年の月日が流れ去り、月が出た出た月が出た。

 

野菜炒めとワインボウル。

 

 

 

 

夜な夜な小樽に出没しお店をめぐる楽しさよ。

 

 

 

 

 

 

最終電車で家路に着けば、ほろ酔い気分の肩濡らす雨。

 

春はも少し先でいいから雪の景色を見せとくれ。

 

 

 

今年の「小樽・雪あかりの路」は祈りの灯を点したいから。

 

 

 

 

 

小樽雪あかりの路

2月9日〜16日

http://yukiakarinomichi.org/

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