おたるくらし・可愛いマップ付!!

  • 2019.11.30 Saturday
  • 08:46

 

時々ここに戻される。

 

小樽で暮らした歳月に、したかったこと、できたこと。

うまくいかなかったこと、できなかったこと。

またやりたいと思うこと、チャレンジしようと立ち上がること。

 

 

「おたるくらし」というサイトにエッセイ書いてみませんか? 

と、有り難いお声をかけていただいて、数年前にここで受けた衝撃を書いた。

 

小樽で頑張る多くの人の原点が、知ると知らざるとにかかわらず、

ここにあるよなそんな気がする。

 

忘れるところだった。

 

 


**********


 『小さな案内板』

 

 

何度も目にしていたはずなのに、その日はじめて気がついた。
築港駅の横にひっそりと建っている小さな案内板。


「小林多喜二 住居跡」


こんなところにいつからあったのだろうか。

小林多喜二と言えば、小学校の遠足か何かで旭展望台に行ったときに見た文学碑のあのおっかない顔のせいで、恐いというイメージしかなく、地主さんの話も蟹の話も知らないふりして避けて来た。

 

まるで誰かに呼び止められたような気がして、向き合い、覚悟を決めて案内板の文章を読んだ。

 

「明治末期、秋田から移住した小林多喜二の一家は、鉄道線路を背に、小さなパン屋を営んでいた。当時、家の裏手は築港の工事現場で、タコと呼ばれた土工夫が過酷な労働にあえぎ、非人間的なタコ部屋に・・・・・」(案内板より引用)

 

目の前には巨大な商業施設と観覧車が見える。

 

その昔、そこがなんだったのか、
知らなかったこと、知ろうともしなかったこと。

しばらくその案内板の前から動くことが出来なかった。

ここで彼は何を見つめ、何を伝えたかったのか。
いったいどんな人だったのか。

 

その年、雪融けを待って、何十年ぶりに旭展望台に上った。文学碑のあのおっかない顔は小林多喜二ではなくて「働く人のたくましい顔」だった。思い込みだったのである。働く人々の幸福を願っていた文学者だったと。

 

小さな案内板が過去と未来を結ぶ。

 

そこは明治の日本の繁栄を支えた鉄道であり、港である。
それは小樽の今に繋がり、明日へと続く。

 

名を残すこともない多くの人の力がそこにあったことを忘れてはいけない気がした。

 

(香)

2014年  4月13日 

 

 

 

 

※ このエッセイは、国立大学法人小樽商科大学の社会貢献・地域連携事業の一つ「ソーシャルメディアを使った観光振興」に関する実証的研究事業として、2013年4月に発足した「おたるくらしプロジェクト」のコミュニティサイト「おたるくらし」に掲載された文章です。(2019年 現在、観覧車はありません)

 

 

 

ここかしこが慕わしいまち

おたるくらし

http://otaru-class.com/

 

本当の小樽を伝えたい。と、地元生活者の目から見た情報を発信。「ガイドには載っていない隠れ家カフェ」や「小樽運河の魔法」「海を走る列車」などなど、街並や歴史、美味しいものや風景を紹介する記事が満載です。


 

おたるくらし・マップ

http://otaru-class.com/map/

 

このマップがまた可愛いいです。

興味のある記事を読んだら、ぜひマップで検索をして、出来ることならその場所へ足を運んでみてください。

おたるの暮らしのあたたかさを感じていただけることと思います。

 

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