記憶の中の雪景色

  • 2020.02.11 Tuesday
  • 12:23

 

 

もうこのまま春が来ると思い込んでいたら、節分過ぎて大雪。

 

あまりの雪の少なさに夏の水不足や農作物への影響を心配しはじめていたけど一安心。

にしても一気にこんなに降るなんて。気温も上がったり下がり過ぎたり、昔の冬とはなんだか違う。

 

 

 

今はなき源町の山の上に暮らしていた頃。

 

源町は現在、清水町の一部、中野植物園の辺りで、今も通っている梅源線というバス路線の名称の、梅は梅が枝町、源は源町から来ている。その梅源線のバスに乗って5歳の私は幼稚園に通っていた。


その頃の夢はバスガイドのお姉さんになること。紺の制服と帽子、白い手袋、首から下げた切符入れのかばん。憧れた。毎日、バスに乗るのが楽しみで。

 

 

が、しかし、雪が降るとバスは坂を登れなくなり、 梅源線は冬期間運行停止となる。私は幼稚園に通えなくなり、あえなく中退。いつのまにかバスガイドの夢も忘れ、気がつけば市内の路線バスからバスガイドのお姉さんは消え去っていた。


 

 

 

細い小路の奥の小さな家に住んでいた頃。

 

家にはミミコという名の猫がいた。源町に住んでた頃から飼ってた猫で、私は猫と一緒に育った。冬の話ではないが、外で遊んで帰って来ると「またこんなに汚してきてー、どれ足っ」と、猫と並んでホースの水で足を洗われた。なぜかそんなことを覚えている。

朝となく昼となく夜となく、いつも「カオリちゃん、おはよ」と言う九官鳥もいた。向かいの家にはタロという名の犬がいて、時々鎖を外していなくなった。「タロー、タロー」って、向かいのオバさんいつも大きな声で叫んでた。

 

昔の冬は長かった。

 

屋根から落ちた雪としんしんと降り積もった行き場のない雪が窓を塞ぎ、玄関の前には何段もの雪の階段ができた。タローの小屋も雪に埋もれる。

家の中は朝からうす暗くて、気も滅入る。滅入った気分を上げるのは今も昔も美容室。


この頃夢はパーマ屋さん。母に連れられていく美容室は大人の女の世界だった。が、くるくるのふわふわの長い髪にしてほしかったのに、いつもワカメちゃんのように刈り上げにされて悲しかった。願いは叶わずパーマ屋さんの夢もしぼんだ。

 


 

 

 

 

数十年の時を経て、坂はどこもロードヒーティングとなり、梅源線は止まることなく冬も坂を登っている。

 

除雪、排雪、真夜中に働いてくださる方達のおかげで、雪が窓を塞ぐことも少なくなった。





 

昔より春の訪れも近くなって来たのだろうか。

 

未だ見ている夢にも春は訪れるのだろうか。

 



 

季節外れの雨が降っている。



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