いつまでも夢を

  • 2020.06.26 Friday
  • 20:07

 

今から12年前のある日。

駅前の商店街で「カフェあんな」という名の小さな喫茶店をやってた頃のお話。

 

 

 

 

「ママ、ちょっとねうちのモデルになって欲しいんだけど…」 


一日に何回も三回も珈琲を飲みにいらして下さるご近所の美容室の先生から

こんな驚きのご依頼をいただいた。
 

「えっ、モデルですか!?」

 

 

遠い昔に夢見たモデル!

私、モデルになれちゃうの?

 


パーティのドレスとヘアかしら?

それとも社交ダンスの衣装とメイク? 

まさか和装はないわよね?


 

 

 

花もつぼみの夢見る乙女 

くるぶしまでのスカートと薄さ自慢の学生カバン

 

学校帰りの本屋の前で

ふと目にとまったファッション雑誌 

 

「モデル募集」の輝く5文字 

世間知らずの小娘の小さな胸は夢と希望にふくらみました 

 

マジで相談してたのに 

「そんな夢みたいことばっかりゆって!」

「なれるわけないしょ!」 

 

寄ってたかって周りの大人に

夢はかなわないものと信じ込まされた夏 

 

忘れ去られた夢が再び蘇る

 

 

 

 


それにしたって40も半ば、モデルなんてとても… 

とは思いつつ

 


珈琲を淹れながらちょっとワクワクしていましたら 
美容室の先生のお言葉には続きがありました。

 

 

「新しい白髪染めの…」 

「ママ、けっこう立派な白髪ですもんね」



 

 

 

 

 

 


 

「あぁ…はい、そのモデル、 

 よろこんでさせていただきます」

 

 

 

 

 

 

イメージ写真モデル ikuko.a

撮影協力 AO美容室

https://instagram.com/aonokojima?igshid=12x39mwry0w4j

 

 

天狗山八十八ヶ所

  • 2020.05.31 Sunday
  • 11:28

 

 

 

 

小樽は不思議な町である。
ずっと住んでいるのに知らなくて、行ったことのない場所がある。
そこにあるのが当たり前すぎて、よく知らないことがある。

 

どなたとどんな話をしていてそこへたどり着いたのかは、すっかり忘れてしまったけれど、

あるときなぜか四国八十八ヵ所の話になった。

 

ご存知、弘法大師空海ゆかりの札所寺院、八十八ヵ所を巡拝するあのお遍路さんの話である。

 

「行ってみたぁい、でもねぇ遠いねー」
「んー四国だからねぇ。ほれ、したから小樽にもあるっしょ」
「えっ?」

 

頭の中が?マークでいっぱいになった。
小樽にもある?
知らなかった。ずっと住んでいるのに。
天狗山の登山道のところにかなり昔からあるという。


あると言われてもそれだけではなんだかよくわからなかったが、
その日から頭の中は八十八。
行ってみたいな八十八。
四国じゃなくて天狗山。
行ってみたい見てみたい。

 

それから約一年のときを経て、ある日とうとう天狗山に上った。

 

登山道の入り口から広がるアリスワンダーランドのような世界。


「うわぁワクワクする!」

「したけどここであってるのかい?」

「わっ虫」

「ヤダ」

「でもちょっと楽しい!」

 

頭の中は吹き出し付きのひとりごとでいっぱい。

 

「うっまた虫」

 

ブツブツ思いながらも足は元気に前へ進んだ。

 

突然、目の前に現れたカラーの大師様。

並んだお地蔵さん。


誰がいつどんな思いで立てたのか、言葉を失った。

 

小樽天狗山四国八十八ヵ所霊場。


番号つきのお地蔵さんは途切れながらも登山道沿いに並んでいた。

 

それにしても何故ここ小樽に四国があるのだろう?


北海道を開拓するため海を渡っていらした私たちのご先祖さまが、遥か遠くの郷里を思い祈り運んだのだろうか。

 

・・・五十八、五十九・・・六十何番目かでスキー場に出てびっくりした。

続きはコースを越えた上にあると思われたがこの日はそこから引き返した。

 

知らなかった昔の小樽。


山の麓で青い空を仰ぎ、思わず手を合わせた。

 

 

 

(投稿日: 2013年10月28日)

 

 

 

 

 

 

※ このエッセイは、国立大学法人小樽商科大学の社会貢献・地域連携事業の一つ「ソーシャルメディアを使った観光振興」に関する実証的研究事業として、2013年4月に発足した「おたるくらしプロジェクト」のコミュニティサイト「おたるくらし」に掲載された文章です。

 

 

ここかしこが慕わしいまち

おたるくらし

http://otaru-class.com/

 

本当の小樽を伝えたい。と、地元生活者の目から見た情報を発信。「ガイドには載っていない隠れ家カフェ」や「小樽運河の魔法」「海を走る列車」などなど、街並や歴史、美味しいものや風景を紹介する記事が満載です。


 

おたるくらし・マップ

http://otaru-class.com/map/

 

このマップがまた可愛いいです。

興味のある記事を読んだら、ぜひマップで検索をして、出来ることならその場所へ足を運んでみてください。

おたるの暮らしのあたたかさを感じていただけることと思います。

 

 

 

読書の途中で

  • 2020.05.03 Sunday
  • 20:06

 

大人の恋愛小説らしい。

Instaフォローしてる好きな俳優さんのオススメで

読んでもいないうちからハートときめかせて本屋さんに行った。

 

読み始めるのがもったいなくて

一晩寝かせた。

 

久しぶりのワクワク感。

 

最初のページを開いてすぐはスイスイ読みやすそうな文章のようだったのに

もう3ページ目くらいからなんだかよくわからない展開になり

ついていけなくなった。

 

最初のページに戻って読み直す。

期待していた気分とずいぶん違った。

 

でもあの方も読まれたんだから

これから面白くなるんだわきっと。

そう期待してページをめくる。

 

大人の恋愛はなかなかはじまらず、癌のお話になってきた。

 

グラスのワインを飲み干して、

ティポットにたっぷりハーブティ淹れたけど

もう寝る。

 

 

 

 

アラームが鳴らない幸せな朝。

お家時間を楽しむためにサッさとお掃除お洗濯。

 

珈琲を淹れて本を手に取る。

 

やっぱり癌のお話だ。

作り話の中でまで病んだ気分になりたくはない。

 

 

 

気分転換に外に出ようちょっとだけ。

風がようやく春になっていた。

 

混んでるスーパーはヤメにして寄ったコンビニで買った金のピザと発泡酒。

人生初の宅昼飲み。

 

勢いつけてまた読み始めるも、すぐにつっかかって本を置く。

それでも読むのを止めないで、なんだかんだと2週間もかかり

ようやく最後の章に近づいた。

 

 

 

 

 

どんな結末かはわからないが、

恋にときめくにはページが足りない。

 

 

 

 

 

 

大人の恋愛小説にときめきたかった気分だけ置き去りにされてしまっては哀しいので、

読書の途中で違う本を探して来た。

 

 

 

 

 

恐ろしいタイトル。

 

 

 




そして平場の月を読み終えた。

逆転劇を楽しもうと思う。

 

 

タイガーマスク

  • 2020.04.30 Thursday
  • 21:19

 

外出自粛はしているけれど

あって有り難いお仕事は、ライフラインに関わる職場。

今日も満員バスに乗る。

 

そんな私にうれしい手作りマスクが届いた。

タカノマスク。

 

 

SNSにアップされてたマスクを見て、

イイなぁって言ったら送ってくれた。

 

 

 

「何かおもしろい生地ないかなと思ったけど

取り急ぎ手持ちのシンプルなもので」って。

 

こないだ30年来お世話になってる美容室に行ったときも、

 

「普通の使い捨てマスクじゃだめじゃないですか!

どんなマスクしてくるか期待してたのにー」

 

とか言われてしまった。

 

 

 

私はどんなおもしろいイメージなのか。

 

 

 

 

 

 

シンプルとはいうもののお洒落でとっても素敵なタカノマスク。

面白くないのならと、ビーズで出来た虎のブローチ置いてみた。

 

 

ストライプのは西村大臣チックな形でカッコいい。

すごく丁寧な作りに感激。

 

ジャストフィットでつけ心地満点。

 

 

 

 

 

白いのはおとなしめで普通かと思ったらしてみてビックリ!

 

ローズピンクの手編みの紐の下がり具合が絶妙で可愛いい!

めっちゃ気分が上がる。

 

 

 

アベノマスクが届いたら、

どこかに寄付をさせていただこうと思います。

 

 

 

 

顔半分だけ化粧して明日もお仕事がんばるね。

 

 

 

 

 

 

 

そしてみんなで乗り越えられますように。

 

 

地獄と極楽

  • 2020.04.20 Monday
  • 23:11

 

風まだ冷たい北国の春。

長引きそうな緊急事態。

 

おうちご飯を楽しもうと野菜をいっぱい買い込んできた。

ジャガイモ、人参、玉ねぎ、キャベツ、しいたけ、カボチャ、ブロッコリー。

 

お芋の皮を剥いてたら、ふとあの世の食堂のお話を思い出した。

 

 

 

 

 

昔々あるところに、地獄と極楽の見学に出掛けた男がおりました。

 

地獄の食堂のぞいてみると、

なんと美味しそうなごちそうがたーくさん。

 

粗末な食べ物ちょびっとしかないかのと思ったら、

全然違ってびっくり仰天。

 

けれどなぜだかみんなガラガラに痩せこけている。

 

見ればお箸が1メートルもありそうなくらいすんごく長くて、

自分で食べ物を口に入れられないのです。

 

飢えたまんまで食事の時間は終わってしまいました。

 

 

 

 

それから男は天国の食堂にやって来ました。

 

どれほど豪華なごちそうが並んでいるかと思ったら、

え、何、地獄の食堂と同じ?

 

お箸の長さも地獄と同じ。

なのにみんなニコニコ楽しそう。

 

長いお箸でどうやって食べるんだろうと見ていると、

 

向いの人の口にごちそう運んでる。

どうぞと隣の人からごちそうが届く。

 

和やかな食事の時間を過ごしていました。

 

 

 

 

 

 

 

ご存知の方も多いと思います。

仏教の有名なお話だから。

 

 

 

 

地獄と極楽、同じ場所。

 

 

私の世界は地獄だろうか極楽だろか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたの世界はいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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